e-まち宮崎BLOG 【怖イィ話】:ありがとうの手話

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【怖イィ話】:ありがとうの手話

人は何かを成す為に生を受けると言うが、この子の命はどうだったのだろう。

僅か4歳と言う短い人生で何を残してくれたのだろう?

「愛」であり、
「生きる」事を、”命”と言うものに感謝する事を私に教えてくれました。

今こうしてある”命たち”に感謝。


「ありがとう」の手話

「マァマァ…
 どうしてみぃちゃんのお耳は何も聞こえないの?」

3歳の時に高熱を出し、それ以来みぃちゃんの耳には何も届かなくなった。

彼女の名前は美玲。
4歳の元気な女の子だった。

言語習得を司る、一番大事な時期の発症だっただけに、今では話し方自体にも特徴的なニュアンスが生まれてきた。

それでも、みぃちゃんは元気だった。

そのお宅にお邪魔する度、
「いらっしゃーい!今日のケーキはなぁに?」
と、元気に飛び出してくる。

いつの間にか、
 私=ケーキと言う図式が成り立っていたらしい。

健常者が手で耳をふさぐ

外界の音はシャットアウトされるが、骨を伝わり様々な音が聞こえる。
これを”骨伝導”と言い、
騒がしい場所で活用できる専用のイヤホンが市販されている程だ。

ところが、みぃちゃんにはそれすら伝わってこない。
要するに、

”何も聞こえない”

のだ。
そんな状況を人工的に作り出す事は出来ない為、一体どう言う状況であるかさえ想像することが出来ない。

近所の子どもたちが入園する幼稚園。
そこに通えないみぃちゃんは、少し離れた場所にある専門の養護学校に入った。

でもやっぱりこの子は強かった。

何事にも、

 めげず
 負けず
 気負わない

見よう・見まねで手話を習い、家で両親に
「こんなの習ったよ」
と、事細かに伝えるのが日課になっていた。


それから約半年後。
その日は家族三人で八景島へ、みぃちゃんが大好きなイルカショーを観に行った。
トレーナーの様々な指示に的確に反応するイルカを見て、みぃちゃんが不意にこう言った。

「イルカさんだってお耳が聞こえるのに…」

それを聞いていた母の目からは大粒の涙が零れ落ちた。

「僕は聞こえないフリをすのが精一杯でした」

父の言葉だ。

存分に楽しんだ後、家族は埼玉の自宅を目指し帰路についた。
休日だった為か、幹線道路はひどい渋滞で、父はカーナビを駆使しながら空いている裏道を探し出す。

やっとの思いでスムーズに走れる道に出た時だった。

「パァパァ。
 みぃちゃんオシッコがしたいの」

「オシッコか?
 よしよし、どこかのコンビニでトイレを借りような」

聞こえないとわかっていても、彼はいつもそうやって当たり前の返事をしている。
ところが、そんな時に限って目当てのコンビニが見つからない。

ようやくそれらしき看板が見え、ほっと胸を撫で下ろしたのもつかの間。
今度は駐車場が満杯で入れない。

「どこかが空いたら車を入れておくから、お前は先にみぃちゃんを連れて店に入っててくれ」

父がそう言った時だった。

ガァァァーッ!!
オシッコを我慢しきれなくなっていたみぃちゃんが、車から降りようと自ら右側のスライドドアを開いてしまった。

次の瞬間!


パパパパーッ!!!

けたたましいクラクションの音!
二人の目の前から、みぃちゃんがいなくなっていた。

「うああああああああっ!!
  美玲!
 みれいーーーーーっ!!」


みぃちゃんは即死だった。

お漏らしをしてはいけないと慌てたみぃちゃんは、
後ろから来る大型トラックに気付かず、コンビニへ走ろうと車から飛び降りてしまったんだ。

あまりにもあっけない最後。
それ以来、その家での全ての時は止まった。

母親は片時も仏壇の前から離れようとはせず、
父も仕事が手につかない。

思わず振り返る。
するといつものように、そこにみぃちゃんが立っていてニコニコと微笑みかけているような。
そんな思いに駆られる。
ふと気付くと、仏壇の前に座り込んだままの妻が、何かを必死に呟いている。
そっと近付き耳を傾けると、

「みぃちゃん…
 ママ、そばに行くからね
 もうちょっと待っててね」

「ちゃんと行くから…
 もうちょっとの辛抱よ…」

虚ろな眼差しのまま、虚空を見つめて呟いている。

「おい!しっかりしろ!
 何言ってんだ!お前!!」

「だって…
 みぃちゃんは一人ぼっちなのよ。
 耳も聞こえないあんな小さな子が
 どうやって天国へ行けるっていうの」

「みぃちゃんは…
 あの子は強い子だよ。きっと自分で辿り着けるさ」

「気休め言わないで!
 やっと手話を覚えたところなのよ。
 一人で布団に入るのだって怖がったあの子が、一体どうやって一人でお空に昇れるのよ!」

返す言葉なんてどこにも見当たらなかった。
二人の涙はとどまる事を知らなかった。
そのままいくつもの眠れない夜を過ごし、ちょうど四十九日目の夜の事だった。

「ママ・・・
 ねぇ・・・・
 ママ・・・・・・・」

「み、みぃちゃん?
 みぃちゃんなの??」

「あのね、ママ・・・
 みぃちゃんね・・・
 ちゃんとお耳が聞こえるようになったの」

「そう。そうなの。
 そうなのね!
 よかった、よかったねみぃちゃん!!」

「うん。だからね。
 みぃちゃん、パパやママのお声もちゃんと聞こえるんだよ」

「ほんとう?みぃちゃん
 みぃちゃんよかったね。
 もう身体は痛くない?頭は?足は?腕は?」

「だいじょうぶだよ、ママ。
 みぃちゃんね、もうどこも痛くないの」

「そう。それはよかったね。
 パパもママもとっても心配しちゃってね。
 ごめんね・・・
 ごめんね、みぃちゃん。あの時ちゃんとママが・・・」

「あのね・・・
 ママ・・・ 」

「うんうん。なぁに?みぃちゃん」

「ママ・・・
 あのね、みぃちゃんね
 今からお空に昇るの」

「え?どういう事?
 だって… もうどこも・・・
 それにお耳が聞こえるようにも・・・」

「ママ ありがとう
 みぃちゃんね、パパとママが大好きだよ」

「み、みぃちゃん!
 待って!! どうして・・・」

「ママ・・・
 ママ・・・・
 みいちゃんね、とってもしあわ・・・・・」

ここで目が覚めた。
隣に寝ている夫の顔を覗き込むと、目に涙を一杯に溜め声を押し殺して泣いている。

「あなた・・・
 もしかして あなたにもみぃちゃんが?」

夫は声を出さずに頷き、手で涙を拭った。
全く同じ時間に、みぃちゃんは両親の元を訪れていたのだ。

どこからともなく
”さらさらさらっ”
と言う音が聞こえてくる。

みぃちゃんが使っていた、かわいらしい学習机の上。
その上に置かれていた一冊の本が窓からの風でめくれていく。
風が止み、あるページを開いたまま本は動くのをやめた。

みぃちゃんが生前一生懸命見ていた子ども用の手話の本。
そのページに記されていた物は、

ありがとうの手話だった。



何とも切ない気持ちになりました。
我が子が毎日元気に生きてくれている事に感謝します。
二度と同じ事故が起きない様に、親が注意すると言う事も感じました。

”命”の重さがとかく軽くなっている昨今の悲惨な現状…。

この小さな”命”に、

そして総ての尊い命に。


合掌。


◎DATA◎
ファンキー中村:ありがとうの手話-YouTube
ファンキー中村氏-Ameba(アメーバブログ)
 ファンキー中村の“おっかねえかも知んない”話
 [略歴]
 各種怪談企画プロデューサー
 怪談クリエーター、時に怪談師
 怪談作家、作詞家、Old School DJ、Remixer
 アメ車専門誌ライター

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